ほぼ座学と、安全講習や、
割り当てられた部署での手順書の精読、
先輩作業員の観察などで1週間が過ぎ、
2週目に入ると、少しずつ作業を触らせて貰います。
期間工あるある☆ライン作業は当たり外れがある
私の場所は、ライン最終工程の組み付けで、経験者なら分かりますが、
体力的にキツい場所でした。
7~8工程あるラインで、簡単なのが1~2工程です。1者、2者、などと呼びます。
この1者、2者は仕事が出来ない人や、女性の作業員が割り当てられるため、もし男の人がそこに当てられると、小馬鹿にされて惨めな思いをしますが、給料は同じなので、仕事に誇りを求めないのであれば割り切ってやればラッキーな場所です。
一方、3者以降は、それぞれ、移動が多い、細かい作業が多い、手数が多い、肉体的にキツいなど、それぞれの場所によってキツさの種類が違います。
私の割り当てられた7者は、体力勝負の組み付けでした。
インパクトでM6やM10くらいのボルト?を一日7000本くらい打ち込むため、
その振動で手がボロボロになり、翌朝起きるとばね指という状態になって、
何も握れません。(;´Д`)m
こういう現場では、1秒を縮めるために無駄な動きを排するよう、
日々、試行錯誤が行われているため、立っている間、背中が固まってきて
激痛です。
最初の2週間くらいは、先輩が付いて、しっかりと交代しながら教えてくれます。
作業自体は、ゆっくりやれば簡単な作業ですが、爆速で、休み無く2時間ぶっ通し、
トイレ休憩10分、
さらに2時間作業、お昼、
2時間、2時間、
残業1.5~2時間、
ライン整備30分という地獄が待っています。
朝8時~19時30分~45分まで仕事です。死にそうでした(;´Д`)
楽な場所に割り当てられれば、比較的ゆったりとした作業で時間的にもゆとりがあるのですが、
ライン作業で、自動車系の場合には、かなりキツい場合もあります。
私も、パニック障害持ちで無ければ、正直楽勝だったかな~と思うのですが、
やはり、初めのひと月はかなりキツくて、毎日、湯船にバブや効き湯など温泉の元を入れて疲れを癒やしました。
期間工☆2交代制・昼勤から夜勤に切り替わる日は2.5連休(・∀・)
そんな中でも一番の楽しみは、昼勤から夜勤に切り替わる金曜日の夜です。
土・日・月曜の昼間まで休める2.5連休なので、
金曜の夜には遠出して愛知県を楽しもうと思っていました。
しかし、あまりにも体力的にキツくて、
遠出したら帰ってこれないかも・・・というほど疲労困憊だったので、
予定よりも遊ぶ機会は少なく、勿体ないことしたな~と、少し後悔しています。
それでも、9月以降、残業時間がすこし少なくなってきた時期には、
この貴重な連休を使って、遠出したものでした。
そして、作業を一通り覚え込み、タイムを計る時がやってきます。
45秒以内、
トラブルの処理も含め、
20回連続で安定して45秒以内に収める必要があります。
簡単な工程なら半月程度で、
難しい工程でも、ひと月以内でクリアするのが求められます。
そんなルールなど伝えられないまま、タイムトライアルが密かに行われているのでした。
こういう男だけの職場あるあるですが、みんな自分以外にはあまり関心が無く、
休憩時間の会話も少なめで、自分の作業、工程以外の情報や、
全体的な情報などが廻ってきません。
なので、自分の立ち位置を理解するのに苦労します。
そういう自分の経験から、半年後に新たに加わってきた新しい期間工の子達には、
作業はどのくらいの期間で覚え、時間的にはどれくらいが要求されているかなど、
しっかりと教えてあげ、手順書が無い開始前点検の手順書も作って
渡してあげました。
工場の現場で働く人たちは、工業高校を卒業後、すぐに現場に配属され、そこからは
毎日、業務に追われる日々です。なので、余裕が無い部分もあります。
自分のことで精一杯です。
期間工☆作業に慣れてきた2ヶ月目
自分の持ち場を一人で任されるようになり、
タイム的にもある程度間に合っているかと思っている時期でした。
日々蓄積されている疲労で、無意識に作業が遅くなる瞬間があったらしく、
そんなときに、密かに後ろの方でタイムを計られ、
「○○さん!今日体調悪いんですか!?」
と、意地悪なことを言われたりσ(^◇^;)
ラインの流れ自体が遅かったから、手を緩めただけだったのに・・・
みんな疲れでイライラしている時もあるので、そういう意地悪は時々ありました(;´Д`)
しかし、男の職場、そして工場という職場では、ネチネチとしたいじめなどは
ほとんど無いと思います。私の聞く限り、女性の職場に比べれば、遙かにサバサバしています。
やはり、男だけの職場なので、力関係は体育系っぽい上下関係があると言えばあるし、
無いと言えば無いです。
19歳の若い子と、40過ぎのおっさん、つまり父子くらい離れた関係でも、同じ同僚としてタメ口で話せますし、そういう部分は、面白い職場だったな~と思います。
3ヶ月はあっという間に過ぎます。
契約的には、更新の時期なので、辞める選択もありますが、3ヶ月経つと、やっとラインの戦力になっている頃で、そのタイミングで辞めるのは、一緒に昼・夜と働いてきた同僚達に対して申し訳ないという気持ちがあり、次の更新までは恩返しと思って仕事をしよう!と決めたのでした。
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