あらためて、うつ症状で苦しんでおられる方が
多いことを知り、
私が、どのようにして、自分を追い込み、
心を病んでいったのかの、原因の一部と、
実際に心を病んでパニック障害を発症後、
どのようにして、最悪の状況を脱したかを
当時の日記を振り返りながら数回に分けて記録しておきます。
なんでも気合いで乗り切ろうとしていた日々
うつ症状は、思い返せば10年以上前から、
小さな、プチうつ症状はありました。
しかし、経済的にも、仕事的にも、自分自身が
倒れてしまえば、本当に誰にも頼れない
状況で、
体育会の悪い癖で、
「気合! 気合!」
「気合が足りなんだ!」
「世の中には、もっと大変な人がいる!」
と、休まずに、その後も突っ走ってきました。
本当の自分となりたい自分?それは選択すること
人前では、常に明るく、何の悩みも無い、
いつも冗談の絶えない
底抜けに明るい人を演じている部分もあり、
また、そういう性格が私の望む本来の自分自身だったりします。
人間という不完全な存在である以上、
表面的な部分、内面、強い部分、弱い部分、
様々な姿を持って、揺らぎの中で生きているのだと思います。
大切なことは、
自分の弱さや欠点を深刻に受け止めるよりも、
それも自分自身なのだと素直に受け止めつつ、
自分はどうありたいのか、
自分の生き方として、内面に混在している
どの自分を選択し、
成長させて、生きていきたいのか
そういう選択なのだと思っています。
私の生徒たちとの向き合い方
立場上、生徒を叱らないといけない場合があります。
私自身、叱られるのは嫌いですし、人に指示されるのも嫌いです。
しかし、人間はみな未熟な存在なので、
人生の先輩、仕事の先輩など、
真剣に叱ってくれる存在というのは、本当にありがたいものなのです。
生徒の将来や、人としての成長のために、どうしても
叱らないといけない状況があっても、
決して、人格を否定することはありません。
良い点、悪い点を伝え、
今、直すべき事を、共感をもって伝え、
話が終わったら、
その後は、引きずらないように、
すぐに、笑顔になって、
普段と変わらず接するようにしています。
私の場合、特に反抗期の子供たちと向き合っているため、
時には、反発してやめていく場合もあれば、
反抗的な態度をとり続けながらも塾に通ってくれる場合もあります。
自分が悪いと思っていても、素直になれないのがこの時期なのです。
人って、すぐには変われませんが、
私が、その後も誠実に、明るく接していれば、
相手(生徒)も、少しずつ、変化が見られます。
その変化に気づいたときには、必ず、
さりげなく、相手の変化を、認め、
うれしいよって、伝えてあげました。
子供と向き合う基本ですね。大人だと通用しませんが(^◇^;)
理想の自分を演じながらも現実は厳しい経営状況
そうやって、
人前では、常に弱みを見せず、
明るく、前進している姿だけを見せるように
心がけていましたが、
実際には、
仕事は、忙しい割には、赤字経営で、
常に、月末の支払いに苦心し、
実家の問題で、兄弟ともめたり、
プライベートの面では、
いろいろと、つらい日々でした。
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体調も悪く、常に胃腸薬、下痢止めは欠かさず、
ストレス発散は、何一つ無く、
とにかく、
自分は、仕事が生きがいなんだ!
恵まれているんだから、贅沢言ったらだめだ!
と、自分を鼓舞し続けていました。
私が塾経営を常に赤字経営にしてしまう一番の原因は、
生徒に感情移入しすぎて、
生徒の家計の心配までしてしまうことです。
生徒ひとり一人と深く関わる分、その家庭環境まで見えてしまい、
両親共働きで、生活もひっ迫している中、
可愛い大切な我が子のため塾代を捻出しているのを見てしまうと、
つい月謝を下げようとしてしまいます。
それも、一人だけ安くするわけにはいかないため、
月謝を下げる場合は、全体的に下げざるを得ません。
しかし、そうしたからといって、実際には大して影響は無いのが
分かっているだけに、自分の馬鹿さ加減に自己嫌悪に陥ったりします
(;´Д`)
そこまで生徒のことを思っていても、多くの場合、その思いは
相手に伝わることは無いため、さらに自分を追い込んでいきます。
さすがに人生経験を積み、経営者としても苦難を乗り越え、
経営と切り離して考えられるようになってきていると思いますが、
こればかりは生まれ持った性格のため、
治りません(^◇^;)
そうやって、心を少しずつ病んでいったのでした。
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