今日は、塾の中学生は休みですが、それを知っている高3の卒業生達が遊びに来ていました。
私は別用で外出したので、自由に映画でも見せながら寛いでもらい、
帰る頃に、久しぶりにやってきた、国立大学志望の進学校の生徒と勉強の話をしました。
そして帰り際、
「先生、話変わりますけど、○○○という心霊スポットって、あんまりなんですか?」
その心霊スポットは、沖縄では有名なところで、高校生、大学生達の肝試しスポットとしては有名ところです。
私が大学生の頃には、話には聞いていましたが、行ったことはありませんでした。
他の心霊スポットは割と足を運んだのですが、そこだけは、近場ですがなぜか行っていません。
今回話に上ったスポットは、ユタの修業場として知られています。
ユタとは、ざっくり言えば、沖縄の霊媒師のようなものです。
ユタとして生まれた人は、思春期頃にカミダーリーに成ります。
今の時代であれば、突然頭がおかしくなった感じで、精神疾患にかかったと思われ、
確実に病院送りです。
しかし、昔は、この子は○○生まれだね・・・と、ユタに成る宿命を持って生まれたのだと周りが悟り、村でその子を見守ってあげたのでした。
より強い使命を持って生まれ落ちた子ほど、このカミダーリーの時期は長く、数年間も裸足でよだれを垂らしながら、ボ~っとしたうつろな表情で道を徘徊します。
それが、年頃の女の子なので、村全体で見守る必要があったのです。
そうやってさまよう中、この子が使えるべき神様(精霊)の宿る、忘れられたウタキ (御嶽)を見つけると、自分の生まれてきた意味を悟り、能力を宿すのです。
そこからは、ユタとして修行するのですが、それがとてもハードで、様々な悔いを持って死に、成仏出来ない多くの霊達と向き合ったり・・・
そうやって、修行を積むことで、人々のトラブルを解決する力を身につけていきます。
最近は、インチキ霊媒師もどきのユタが居て困ります。
男性のユタは、ほとんどが偽物だと思って下さい。
ユタは、必ず女性です。それは、琉球の歴史の話に遡れば、神事を行うのは女性であることは常識でしたが、そういう常識が失われた現代では、男がユタを名乗って金儲けをしていて呆れます。
あと、沖縄の本物のユタには、共通のルールがあって、
診断は1回3000円~高くても5000円
と決まっています。それ以上取ると、神様から罰を食らいます。
まあ、沖縄のユタの話はこれくらいにしておいて・・・
その生徒が名前を出した心霊スポットですが、
彼らの友人が、肝試しで行ってみたけど、大したことなかった!
と自慢していたらしく、それを受けて、私に聞いてきたのでした。
この生徒の友人・・・
可哀想に・・・
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